「暴力団なんて、自分たちの生活やビジネスには関係ない」 。多くの人がそう思っているかもしれません 。しかし、いつ、どこで、何がきっかけで関わりが生まれるかは誰にも予測できません 。
今回は、市民や企業の皆さんが暴力団員などから不当な要求を受けた場合にどう対応すればよいか、その要点をまとめたガイドをご紹介します 。一番大切なことは、
一人で悩まず、すぐに警察、暴力追放運動推進センター(暴追センター)、弁護士に相談することです 。
まずは備えから!「平素の準備」でリスクを減らす
実際に問題が起きてから慌てないために、日頃からの準備が非常に重要です。
- トップの危機管理意識
- 企業のトップ自らが「不当な要求には絶対に応じない」という基本方針と毅然とした姿勢を示し、社内に浸透させることが大切です 。
- 担当者が安心して報告できるような、風通しの良い雰囲気作りも重要になります 。
- 「個人」ではなく「組織」で対応する
- 不当要求を受けた際、担当者一人に対応させたり、責任を押し付けたりするのは絶対にやめましょう 。
- あらかじめ対応の方針を決め、組織一丸となって対応することが何よりも大切です 。
- 具体的な体制作り
- 対応責任者や補助者を決めておき、対応マニュアルや通報手順を整備しておきましょう 。
- 対応する部屋を決め、録音・撮影機器などを準備しておくとスムーズです 。暴力追放ポスターなどを掲示しておくのも有効です 。
- 専門家との連携
- 日頃から警察や暴追センター、弁護士と連携を保ち、いつでも相談できる窓口を設けておきましょう 。
- 契約書に「暴力団排除条項」を導入する
- 契約書や約款に、「暴力団等反社会的勢力とは取引しない」 、「取引開始後に反社会的勢力と判明した場合は契約を解除する」 といった内容の条項を盛り込んでおきましょう 。
万が一の時に!「有事の対応」10のポイント
実際に不当な要求を突き付けられた際の具体的な対応要領です。
- 来訪者をチェックし、用件を確認する アポイントの有無や、相手の名前、用件を冷静に確認しましょう 。
- 対応場所はこちらで選ぶ 相手のペースに巻き込まれないよう、準備しておいた部屋へ案内しましょう 。
- トップは対応しない 「社長を出せ!」 と言われても、対応責任者が「私が話を伺います」 と言って対応し、トップを直接対応させてはいけません 。
- 対応は複数人で 必ず責任者、記録係、録音係など、複数人で対応しましょう 。
- 湯茶の接待はしない 安易にもてなす必要はありません 。「お茶も出ないのか」 と言われても、毅然と対応します。
- 相手の言動に注意し、挑発に乗らない 威圧的な言葉に惑わされず、冷静に対応しましょう 。
- 対応時間を区切る 「お時間です。お引き取りください」 と伝え、不必要に長時間の対応は避けましょう。
- その場での即答や約束は絶対にしない 「どうしてくれるんだ?」 と迫られても、「即答はできません」 と伝え、その場での回答は避けましょう。
- 書類への署名・押印は断固拒否する 「ここにサインすればいい」 などと書類を提示されても、「できません」 ときっぱり断りましょう。
- 対応内容をすべて記録する 会話の録音 、ビデオ撮影 、メモ など、あらゆる方法で証拠を残すことが重要です。
そして何より、
危険を感じたら、機を失せず警察に通報してください 。
社会全体で暴力団を排除するために
暴力団を地域から排除していくためには、私たち一人ひとりが強い意志を持つことが大切です 。また、暴力団から離脱した人たちの社会復帰を支援することも重要な取り組みの一つであり、現在、離脱者を受け入れる企業が募集されています 。
参考 全国暴力追放運動推進センター パンフレット
- 〒113-0033 東京都文京区本郷三丁目38番1号 本郷信徳ビル6階
- TEL: 03-3868-0247
- FAX: 03-3868-0257

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