行政書士が教える「パワハラ被害」解決への道。内容証明と労働審判を賢く使い分ける方法

はじめに

職場で執拗な無視を受けたり、人格を否定するような言動に晒されたり……。今、この記事を読んでいるあなたは、深い悲しみと憤りの中にいらっしゃることでしょう 。 「辞めてしまえば終わり」と諦める前に、知っていただきたいことがあります。高額な費用をかけずとも、正当な法的手段を用いて、受けた損害への賠償を求める道は残されています。

本日は、当事務所が「権利義務に関する書類作成」の専門家として、パワハラ被害に遭われた方が取るべき低コストかつ効果的なステップについて解説します。


ステップ1:行政書士による「内容証明郵便」で迅速かつ安価に抗議する

パワハラ問題において、解決への第一歩として推奨されるのが、行政書士に依頼して作成する内容証明郵便による抗議と請求です。

1. なぜ内容証明が効果的なのか

個人名で抗議文を送っても、相手方に軽視されることが少なくありません。しかし、行政書士が「通知人文書作成代理人」として法的根拠を整理して送付する書面は、相手方に「通知人は法的手段を講じる準備ができている」という強い心理的圧力を与えます。

2. 行政書士に依頼するメリット

行政書士は裁判の代理人にはなれませんが、内容証明郵便の作成代理および発送が可能です。

  • 費用を抑えられる: 弁護士に依頼するよりも大幅に安価(数万円程度〜)に、専門的な書面を作成できます。
  • 事実を固定する: 「時系列」、「不法行為の指摘」、「診断書に基づく実害の証明」 を書類として残すことで、将来的な裁判の証拠にもなります。

まずはこの一通を送付し、相手方の非を認めさせ、示談(解決金等の支払い)による早期解決を目指すのが最も効率的です。


ステップ2:内容証明で解決しない場合の「労働審判」活用法

もし、内容証明による請求を無視されたり、不当に争われたりした場合は、次の手段として「労働審判」を検討します。

1. 労働審判とは

裁判所において、原則3回以内の期日で迅速に解決を図る制度です。退職後でも申し立てが可能であり、スピーディーに結果が出るため、被害者の精神的な負担も軽減されます。

2. 驚くほど低コストな実費

本人申立て(ご自身での申立て)を行う場合、裁判所に納める手数料(印紙代)は非常に安価です。

  • 100万円の損害賠償請求 → 約5,000円
  • 300万円の損害賠償請求 → 約10,000円 ※別途、数千円程度の郵便切手代がかかります。

3. 行政書士の役割と注意点

行政書士は「裁判所に提出する申立書」を作成することはできません。そのため、労働審判の段階では、以下のいずれかを選択することになります。

  • ご自身で申立書を作成する(本人申立て)
  • 書類作成を司法書士に依頼する
  • 代理交渉を含め弁護士に依頼する

まずは内容証明で相手の反応を確認し、解決しない場合にこれらの専門家へと橋渡しをするのが、当事務所が提案する賢い戦略です。


成功の鍵は「客観的な証拠」の集積です

内容証明でも労働審判でも、結果を左右するのは客観的な事実の積み重ねです。

  • 詳細な時系列: いつ、誰に、どのような暴言や無視を受けたか 。
  • 身体的・精神的苦痛の証明: 医師による「自律神経失調症」の診断や、労務不能の証明。
  • 嫌がらせの裏付け資料: 私物を隠された際の納品書や伝票など。

これらが揃っていれば、高額な費用をかけずとも、あなたの権利を守れる可能性は格段に高まります。

結びに

パワハラは、あなたの心と生活を不当に奪う行為です。 一人で悩み、泣き寝入りする必要はありません。まずは行政書士への依頼という、低コストで負担の少ない一歩から始めてみませんか?「私は許さない」という意思表示をすることが、あなた本来の生活を取り戻すための、大きな転換点になります。

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

関連記事

相殺の通知は内容証明郵便で

行政書士に内容証明を依頼するメリット

消費者金融の時効援用術!倒産した業者からの借金解決法

PAGE TOP
お電話:048-940-9193 / 070-8962-1375
ご相談・お問い合わせ